YAHA真空管のヘッドホンアンプなのだ。 其の弐(GT管の巻)
使用真空管をMT管から、GT管に仕様を代えて
YAHAを組んでみました。
GT管はMT管より一昔前の球になります。
以前、
「L.A.L DD-1001 YAHA真空管ハイブリッドヘッドホンアンプ」
について評論いただいたI氏に試作機を送ってレビューを
いただいたので紹介します。
GT管仕様について
回路:YAHAに準拠。(前回同様)
使用真空管 6922(Philips) → 6SN7(RCA)
SW付のVolに変更。
入力は、RCA(×2)、3.5mmミニジャックを併設。
ケースは、真空管の大型化に伴い一回り大きい物を使用。
では、いただいたレビューを紹介したい。
比較は、彼のリファレンス機”Qables iQube”である。
【Qables iQube】
造り:A+
高域:A+
中域:A
低域:A
解像度:A+
空間:A+
【YAHA 真空管ヘッドホンアンプ DD-1001】
造り:A(自作品として)
高域:B
中域:A+
低域:A
解像度:A
空間:B
【YAHA 真空管ヘッドホンアンプ DD-2000(仮称)】
造り:A(自作品として)
高域:B
中域:A
低域:B
解像度:B+
空間:A
造り:
前回のDD-1001と同様、自作品としてかなり満足できます。個人的にはDD-1001にあったイルミネーションもあっても良いかなと思います。(プルーのLEDによる真空管のライトアップ)
高域:
DD-1001と同程度、あるいは少し限界が低いような感じがします。iQubeのような透き通った感じではなく、 一枚ベールを通したような柔らかな表現の音だと思います。
中域:
DD-1001や iQubeに比べ若干引っ込んでいる感じがします。ロック系の楽曲ではパンチにかけますが、それ以外のジャンルでしたら概ね満足できるレベルだと思います。
低域:
中域と同じく控えめな印象です。低域の限界が低いのか、バスドラの音は破綻気味になります。
解像度:
解像度は必要にして十分だと思います。ただもう少しボーカルの高域に透明感があってもよいかなと思います。
空間:
それなりの空間を感じますが、中低域と中高域の部分が薄い所為かもしれません。
総評
iQubeはもちろんDD-1001に比べるとどちらかと言うとアナログ的、つまりより、真空管の”音”を尊重したアンプだ
と感じられました。打ち込み系の音楽には物足りないかもしれませんが、音楽をじっくりと聴くにはちょうど良いと思います。
後日談
このレビューを頂き、GT管仕様のアンプを再度視聴してみると、I氏のレビューの適切な評価に驚かされた。
良い耳と、語彙をお持ちになられていて羨ましい。I氏に、OPアンプをBB627BPあたりに代えると、中低音域に
膨らみが出て補正出来ますね!って提案しましたら、I氏曰く、無理にOPアンプで厚化粧するのではなくて、
GT管の持つ裸の特性を自然に楽しんだ方が良いのではとの、アドバイスをいただいた次第です。
もう少し、調整と、聞き込みをしていきたい。
ブランド名:L.A.L(Live Art laboratory)
形式番号:DD-2000
参考
真空管の種類
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