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2009年1月 1日 (木)

YAHA真空管のヘッドホンアンプなのだ。    其の弐(GT管の巻)

使用真空管をMT管から、GT管に仕様を代えて

YAHAを組んでみました。

GT管はMT管より一昔前の球になります。


以前、

「L.A.L DD-1001 YAHA真空管ハイブリッドヘッドホンアンプ」

について評論いただいたI氏に試作機を送ってレビューを

いただいたので紹介します。

GT管仕様について

回路:YAHAに準拠。(前回同様)

使用真空管 6922(Philips) → 6SN7(RCA)

SW付のVolに変更。

入力は、RCA(×2)、3.5mmミニジャックを併設。

ケースは、真空管の大型化に伴い一回り大きい物を使用。

では、いただいたレビューを紹介したい。

比較は、彼のリファレンス機”Qables iQube”である。


【Qables iQube】

造り:A+
高域:A+
中域:A
低域:A
解像度:A+
空間:A+

【YAHA 真空管ヘッドホンアンプ DD-1001】

造り:A(自作品として)
高域:B
中域:A+
低域:A
解像度:A
空間:B

【YAHA 真空管ヘッドホンアンプ DD-2000(仮称)】

造り:A(自作品として)
高域:B
中域:A
低域:B
解像度:B+
空間:A

造り:

前回のDD-1001と同様、自作品としてかなり満足できます。個人的にはDD-1001にあったイルミネーションもあっても良いかなと思います。(プルーのLEDによる真空管のライトアップ)

高域:

DD-1001と同程度、あるいは少し限界が低いような感じがします。iQubeのような透き通った感じではなく、 一枚ベールを通したような柔らかな表現の音だと思います。

中域:

DD-1001や iQubeに比べ若干引っ込んでいる感じがします。ロック系の楽曲ではパンチにかけますが、それ以外のジャンルでしたら概ね満足できるレベルだと思います。

低域:

中域と同じく控えめな印象です。低域の限界が低いのか、バスドラの音は破綻気味になります。

解像度:

解像度は必要にして十分だと思います。ただもう少しボーカルの高域に透明感があってもよいかなと思います。

空間:

それなりの空間を感じますが、中低域と中高域の部分が薄い所為かもしれません。

総評

iQubeはもちろんDD-1001に比べるとどちらかと言うとアナログ的、つまりより、真空管の”音”を尊重したアンプだ
と感じられました。打ち込み系の音楽には物足りないかもしれませんが、音楽をじっくりと聴くにはちょうど良いと思います。

後日談
 
このレビューを頂き、GT管仕様のアンプを再度視聴してみると、I氏のレビューの適切な評価に驚かされた。
良い耳と、語彙をお持ちになられていて羨ましい。I氏に、OPアンプをBB627BPあたりに代えると、中低音域に
膨らみが出て補正出来ますね!って提案しましたら、I氏曰く、無理にOPアンプで厚化粧するのではなくて、
GT管の持つ裸の特性を自然に楽しんだ方が良いのではとの、アドバイスをいただいた次第です。

もう少し、調整と、聞き込みをしていきたい。


ブランド名:L.A.L(Live Art laboratory)

形式番号:DD-2000


参考

真空管の種類

古典球(ナス管)→ST管→GT管→MT管Brog0001
Brog0002
Brog0003

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